表現力を活かす演技力向上のポイント

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感情が伝わる演技とは何かを理解する

情報が足りないなら想像で補う

台本によっては、登場人物の情報が非常に少ないこともあります。
そのままでは感情を込めた演技が難しいため、出身地や過去の経験、現在の心境など、細かい設定を自分で考えることが大切です。
こうした設定を加えることで、そのキャラクターがどんな人生を歩んできたのかが見えてきます。
そして、それに基づいて感情の表現やセリフのトーンも自然と変わります。
設定が曖昧だと、観ている人も感情移入できず、演技の印象が薄れてしまいます。
観客に伝わる演技をするためには、登場人物の背景をしっかりと作り上げることが必要不可欠です。

感情表現の基礎を理解する

登場人物の感情を的確に伝えるためには、まず「喜怒哀楽」の基本感情を理解することが大切です。
それぞれの感情には、表情・声・動作に特徴があります。
たとえば「怒り」は声が大きくなり、動きが荒くなる傾向があります。
一方、「哀しみ」はトーンが下がり、視線が落ちたり身体の動きが少なくなったりします。
こうした基本の表現を体で覚えることで、自然な感情表現につながります。
また、同じセリフでも場面や状況によって感情の強さは変化するため、シーン全体の流れや人物関係を把握しておくことも重要です。
感情を正しく理解し、意識的に演技に反映させることで、観客の心に響く表現ができるようになります。
まずは鏡の前でさまざまな感情を表現し、自分の表情や声を確認する練習から始めてみましょう。


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